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大建加工からのお知らせ

【メルマガ2025年4月配信】「表面化工の紙質・紙寸・紙厚」

こんにちは!

印刷の後加工はお任せください!大建加工株式会社です。



この記事は、弊社で取り扱っている加工のご案内として

以前に名刺交換またはアドレス交換させていただいた方に毎月お送りしています

弊社メールマガジンから内容を抜粋して掲載しております。



どんな表面化工が世の中にはあるのか?

それを知ったら、次はどんな紙なら表面化工に適しているか?を知りたいですよね!



今回は「表面化工の紙質・紙寸・紙厚」についてお送りいたします。



まず、表面化工に適した紙質はどんなものでしょうか?

結論から申し上げますと、「塗工紙か、それ以外か。」です。





塗工紙とはパルプの繊維がむきだしの状態である原紙の表面に、

塗料や樹脂を塗布して表面の平滑性を高めた用紙のことです。



「え?表面化工をするために、既に表面が塗工されている用紙を使うの?」



そうなんです。





表面化工に使用する塗料や、フィルムを貼り合せるための糊は液状のため、

紙の表面がコーティングされていない場合、その繊維から水分を吸い込んでしまいます。

すると、表面には均一に塗料が残らないので仕上がりが悪くなってしまうのです。



主な表面化工別に適性をまとめた図が下の図です。





微塗工紙や軽量コート紙は、一概に言えませんが、

加工の仕上がりが当社基準で一定以上にならない場合もあるため、

本番前のテストをおすすめしています。



原紙のままの非塗工紙にいたっては、

ニスやUVニスを塗るグロスコート・マットコート・プレスコート・LCコートは

塗料が用紙に吸い込むだけで表面の美しい仕上がりは期待できません。



PP貼に限っては、

フィルム+糊が一体となったサーマルタイプの材料を使用して、

加工することもできますが、用紙の凹凸がフィルムと密着しないため、

用紙の風合いが白っぽく残り均一な仕上がりにはなりません。

ただし、そういった仕上がりを風合いとしてねらうお客様もいらっしゃいます。





つぎに、表面化工に適した紙厚はどうでしょうか?





加工範囲と表面化工別に適性をまとめた図が上図です。



今回は「推奨上限」「推奨下限」という言葉を使い、

製品の安定的な量産で必要な紙厚をご提案させていただきます。



紙目や用紙特性による影響もありますので、

推奨上限や推奨下限に近い紙厚はぜひ一度ご相談ください。



プレスコートのように高光沢でありながら、

四六判110㎏も加工ができるLCコートは今回ぜひ覚えてくださいね。





さいごに、表面化工に適した紙寸はどんなサイズでしょうか?

表面化工と主な紙規格と断裁サイズごとにまとめてみましょう。

こちらは弊社の現在の機械設備で加工可能かを判断した図表となります。



グロスコート・マットコートは以下の通りです。





当社では、菊全以上のサイズ・四六4切以下のサイズはご相談ください。



プレスコートは以下の通りです。





プレスコートの場合も、

当社では、菊全以上のサイズ・四六4切以下のサイズはご相談ください。



スポット抜きのグロスコート・マットコート・プレスコートは以下の通りです。





当社では、四六4切・菊2切以上のサイズが必要な加工となります。



LCコートは以下の通りです。





当社では、四六4切・菊2切以上のサイズが必要な加工となります。



PP貼りができる紙寸は以下の通りです。





当社では、四六8切以上のサイズが必要な加工となります。



いかがでしたか?



表面化工に適した紙質・紙厚・紙寸は以上の通りですが、

実際はこの3つの要素を満たしていても紙目や紙の特性も影響することがあります。



変わった紙・厚い紙・薄い紙・大きな紙・小さな紙・・・。

少しでも気になることがありましたら、ご連絡ください。



A4サイズの表面化工サンプルもご用意しておりますので、

「表面化工の紙質・紙寸・紙厚」のご質問やご相談など、

詳しくは弊社営業部までお問い合わせください。